
ブログ - ZEPHYR750シート張替をしてみた!
ZEPHYR750の純正シートを入手しました。かなり古い物で,程度はあまりよくない。シート表面はそこそこきれいなんですけど,裏面のステープルが錆びて,所々とれています。


錆びたり折れたり抜けたりしているステープル。
このまま利用するのはいやだったので,シートの張り替えをやってみました。まずは,必要な道具を準備。

タッカー(ダイソーの210円のもの)ステープル ラジオペンチ カッターナイフ マイナスドライバーです。
張り替え用のシート表皮は,ヤフオクで「Peace Craft」さんから入手しました。届いた商品はディンプル加工のシート表皮と防水用のシート。それとおまけ(ありがとうございます)。

しっかりした表皮で,縫製部分も丁寧できれいです。
作業開始です。シート裏のステープルを抜いて,純正表皮をはがします。マイナスドライバーが必要かなと思ったのですが,ラジオペンチでつまんで引っ張ると,あっさり抜けます。錆がかなり進行していたので,折れてしまう物もたくさんありました。

ラジオペンチだけで,簡単に抜けてしまいました。
純正表皮をはがすと,スポンジが出てきます。座る部分の状態はまずまずですが,シート下側の方は,かなり劣化が進んでいました。私には修繕する技術はないのでそのまま利用。おまけに,水を吸っていて,半日は乾燥に費やしました。

シートの前の部分がかなり劣化。破れだけボンドで補修して,そのまま利用しました。
せっかくシート表皮をはがしたので,「アンコ抜き」することにしました。と言っても経験はありません。シート高を下げたいって気持ちはないんですけど,ちょっとポジションをいじりたくて。あと見た目。
作業のために用意したのは,ディスクグラインダーとサンドペーパー(100番)まず,ディスクグラインダーで大まかに削っていきます。これは注意が必要。気を抜いていると,思いっきりスポンジをえぐってしまいます。でも作業効率は抜群。若干でこぼこができるので,サンドペーパーで平らにします。今回は1.5?程度アンコ抜きしたんですけど,この程度だと,始めからサンダーで削った方がきれいにできるかなって感じました。とりあえず,アンコ抜き完了です。

若干のでこぼこはご愛敬ということで,気にしないことにしました。
いよいよシート表皮を張っていきます。アンコ抜きしたシートに,スプレー糊をかけ,付属の防水シートをくっつけます。シート全体を覆っていれば大丈夫でしょう。しわやたるみは大して気にせず作業進行。

スプレー糊のおかげで,簡単に装着完了。
続いてシート表皮です。まず,シート前部と後部の中央を合わせて仮止めします。


上から見てパイピングがずれたり,ひどく片寄っていたりしたら,ステープルを抜いて打ち直しです。

ちょっと前後が突っ張った感じですが,気にしません。どうせ後にきちんと張り直すのですから。
続いて,シート横側を仮止めします。このときもパイピングのずれに注意です。


少しシートらしい形状になってきました。シート座面はかなり浮いていますが,気にしません。後にしっかり張れば大丈夫でしょう。
いよいよ本張りです。シート前部と後部をパイピングにそって丁寧に止めていきます。横の部分もたるみができないように,少し引っ張りながら止めていきます。時々上から眺めて歪みを確認しながらの作業です。

シートらしくなってきました。やっぱりアンコ抜きした部分はシートが浮いています。
続いてシート横の部分を本張りしていきます。私の場合,かなり強く張ってもしわができて,なかなかうまくいきませんでした。アンコ抜きの仕方がまずかったのか,張り方が下手なのか?

多少の妥協はありますが,とりあえず張り終えました。
余った部分の防水シートとシートをカッターナイフでカットして,シート張り替え完了です。やった。

ほぼきれいに張れました。
タンデムベルトもお願いしていたので,純正のベルト金具を外して付け替えです。作業を開始したのですが,あまりにも錆がひどい!

錆取りとさび止めをして,作業再開。
新しいタンデムベルトに,外した金具を取り付けて,ハンマーでたたいて(直接はだめです。なにか挟んでキズが付かないように)タンデムベルトは完了。

張り替えたシートに,はんだごてで穴を開けて,ねじでベルトを取り付けます。これで作業完了。

完成したシート。

前部から。

後部から。
初めてシートの張り替えをやってみました。アンコ抜きには少々苦労しましたが,購入したシートの縫製の具合や伸縮性のよさに助けられて,何とか完成にこぎつけました。
シート張り替え加工に出すと10000程度はかかります。今回の出費は,道具類を含めても5000円程度。コスト的にもお勧めできるのではないかなと思います。しかも楽しい時間が過ごせました。乾燥の時間を抜くと,3時間もあれば素人でも作業できます。
素晴らしい表皮を提供くださったPeace Craftさんに感謝したいです。
実際にバイクに取り付けて乗ってみて,その様子などをお伝えします。
【早速インプレッション】
私のZEPHYRに装着しました。

ノーマルシートよりかなりアンコ抜きできてるなと実感。普段は,タックロールのシートを利用しているのですが,比較すると座面後部をアンコ抜きしている形になっています。

眺めていても仕方ないので,試乗してきました。いつもよく走りに行く農道へ。
まず,座ってみてびっくり。お尻がシートに張り付きます。ほとんど滑るという現象とは無縁です。走り出してから,わざとブレーキをかけたり,下り坂を結構なスピードで下ったりしましたが,お尻は安定しています。アンコ抜きの具合もよく,長距離を走ってもお尻が痛くなることはなさそうです。ただ,アンコ抜きで,モモの部分のカットが少なかったことと,少々スポンジが柔らかいので,ガシッと決まるって感じじゃないのが残念です。
結局100?程度走ってきたのですが,思っていた以上に満足でした。普段利用しているタックロールの物は,見た目は好きなんですけど,ちょっとお尻の収まりが悪い感じ。でも,今回のシートは,しっかりフィットします。
今度ロングツーリングに出かける時にも利用してみようと思います。
【過去記事】


錆びたり折れたり抜けたりしているステープル。
このまま利用するのはいやだったので,シートの張り替えをやってみました。まずは,必要な道具を準備。

タッカー(ダイソーの210円のもの)ステープル ラジオペンチ カッターナイフ マイナスドライバーです。
張り替え用のシート表皮は,ヤフオクで「Peace Craft」さんから入手しました。届いた商品はディンプル加工のシート表皮と防水用のシート。それとおまけ(ありがとうございます)。

しっかりした表皮で,縫製部分も丁寧できれいです。
作業開始です。シート裏のステープルを抜いて,純正表皮をはがします。マイナスドライバーが必要かなと思ったのですが,ラジオペンチでつまんで引っ張ると,あっさり抜けます。錆がかなり進行していたので,折れてしまう物もたくさんありました。

ラジオペンチだけで,簡単に抜けてしまいました。
純正表皮をはがすと,スポンジが出てきます。座る部分の状態はまずまずですが,シート下側の方は,かなり劣化が進んでいました。私には修繕する技術はないのでそのまま利用。おまけに,水を吸っていて,半日は乾燥に費やしました。

シートの前の部分がかなり劣化。破れだけボンドで補修して,そのまま利用しました。
せっかくシート表皮をはがしたので,「アンコ抜き」することにしました。と言っても経験はありません。シート高を下げたいって気持ちはないんですけど,ちょっとポジションをいじりたくて。あと見た目。
作業のために用意したのは,ディスクグラインダーとサンドペーパー(100番)まず,ディスクグラインダーで大まかに削っていきます。これは注意が必要。気を抜いていると,思いっきりスポンジをえぐってしまいます。でも作業効率は抜群。若干でこぼこができるので,サンドペーパーで平らにします。今回は1.5?程度アンコ抜きしたんですけど,この程度だと,始めからサンダーで削った方がきれいにできるかなって感じました。とりあえず,アンコ抜き完了です。

若干のでこぼこはご愛敬ということで,気にしないことにしました。
いよいよシート表皮を張っていきます。アンコ抜きしたシートに,スプレー糊をかけ,付属の防水シートをくっつけます。シート全体を覆っていれば大丈夫でしょう。しわやたるみは大して気にせず作業進行。

スプレー糊のおかげで,簡単に装着完了。
続いてシート表皮です。まず,シート前部と後部の中央を合わせて仮止めします。


上から見てパイピングがずれたり,ひどく片寄っていたりしたら,ステープルを抜いて打ち直しです。

ちょっと前後が突っ張った感じですが,気にしません。どうせ後にきちんと張り直すのですから。
続いて,シート横側を仮止めします。このときもパイピングのずれに注意です。


少しシートらしい形状になってきました。シート座面はかなり浮いていますが,気にしません。後にしっかり張れば大丈夫でしょう。
いよいよ本張りです。シート前部と後部をパイピングにそって丁寧に止めていきます。横の部分もたるみができないように,少し引っ張りながら止めていきます。時々上から眺めて歪みを確認しながらの作業です。

シートらしくなってきました。やっぱりアンコ抜きした部分はシートが浮いています。
続いてシート横の部分を本張りしていきます。私の場合,かなり強く張ってもしわができて,なかなかうまくいきませんでした。アンコ抜きの仕方がまずかったのか,張り方が下手なのか?

多少の妥協はありますが,とりあえず張り終えました。
余った部分の防水シートとシートをカッターナイフでカットして,シート張り替え完了です。やった。

ほぼきれいに張れました。
タンデムベルトもお願いしていたので,純正のベルト金具を外して付け替えです。作業を開始したのですが,あまりにも錆がひどい!

錆取りとさび止めをして,作業再開。
新しいタンデムベルトに,外した金具を取り付けて,ハンマーでたたいて(直接はだめです。なにか挟んでキズが付かないように)タンデムベルトは完了。

張り替えたシートに,はんだごてで穴を開けて,ねじでベルトを取り付けます。これで作業完了。

完成したシート。

前部から。

後部から。
初めてシートの張り替えをやってみました。アンコ抜きには少々苦労しましたが,購入したシートの縫製の具合や伸縮性のよさに助けられて,何とか完成にこぎつけました。
シート張り替え加工に出すと10000程度はかかります。今回の出費は,道具類を含めても5000円程度。コスト的にもお勧めできるのではないかなと思います。しかも楽しい時間が過ごせました。乾燥の時間を抜くと,3時間もあれば素人でも作業できます。
素晴らしい表皮を提供くださったPeace Craftさんに感謝したいです。
実際にバイクに取り付けて乗ってみて,その様子などをお伝えします。
【早速インプレッション】
私のZEPHYRに装着しました。

ノーマルシートよりかなりアンコ抜きできてるなと実感。普段は,タックロールのシートを利用しているのですが,比較すると座面後部をアンコ抜きしている形になっています。

眺めていても仕方ないので,試乗してきました。いつもよく走りに行く農道へ。
まず,座ってみてびっくり。お尻がシートに張り付きます。ほとんど滑るという現象とは無縁です。走り出してから,わざとブレーキをかけたり,下り坂を結構なスピードで下ったりしましたが,お尻は安定しています。アンコ抜きの具合もよく,長距離を走ってもお尻が痛くなることはなさそうです。ただ,アンコ抜きで,モモの部分のカットが少なかったことと,少々スポンジが柔らかいので,ガシッと決まるって感じじゃないのが残念です。
結局100?程度走ってきたのですが,思っていた以上に満足でした。普段利用しているタックロールの物は,見た目は好きなんですけど,ちょっとお尻の収まりが悪い感じ。でも,今回のシートは,しっかりフィットします。
今度ロングツーリングに出かける時にも利用してみようと思います。
【過去記事】