見えないはずの風が踊る
隠したはずの心が見える

流れたはずの時が止まる・・・

暖まりたくて
冷たさを忘れたくて
ゆれる炎に　手をかざしてみる

休んでください
明日また笑顔で過ごせるように
そう願っています

少し早足で
季節が動いているのか
もう咲き始めた水仙に
何度目かの春を見る

変わりゆく時と
変わらないものの
織りなす世界

ささくれだった
心を癒やすのは
優雅な空間ではなく
長い時間の経過でもない

ただ一瞬の
確かな実感

ぬかるんだ道なんか
通りたくないと思っていた
平坦な整備された道を
進みたいと思っていた

でも
悪路は轍を残し
来た道を振り返ることができる
見えない先を
描きたくなる

そんな思いを重ねている

夢を見た
ぼんやりとしているけれど
確かに同じ夢を

そっとしまっておいたら
いつか色が生まれ
形が描かれ
いつか見た世界が・・・

それもまた夢という

灰色の雪が
地表に降り
白く輝く

同じ物でも
見え方はいくつにも変わる

正しいことと真実の間で・・・

寒くても
風が強くても
じっと待っていられるのは

暖かい日差しが
約束されているから

それを
幸せという

掃除をしながら思ったこと

自分で立つことはできない
走っていなければ倒れてしまう
バックギアはついていない
後ろに走ることはない

いつも前を向いて
そこに描く景色を
求め続けている

道が途絶えたら
そこに道を描くのみ・・・


良い年をお迎えください