傾いた陽は
木々の葉を
鮮やかに染めるけど
時の流れは
確実に
色を奪う
やがて来る
落葉を約束するかのように
日も差さないのに
その姿が輝くのは
朽ち果てる前の一瞬を
哀れむ涙で
濡れるから・・・
夜がいくら暗く
空虚でも
夜明けは
美しく感じられる
必ず訪れると
約束されているから・・・
声にならない
人の願いが
往き来するところ
見上げた世界と
見下ろす世界
見る場所によって
見えるものは
まったく違うんだな
そんな当たり前のこと
その場に身を置いて
改めて感じる
「だるま」
手も足も出ないのに
転んではまた起き上がる
描いて
消して
また描く夢のように
永遠は望めないなら
寒さをこらえて
ただじっとして
せめて赤く染まろう
そう言っているのかな
大地と同化すまる前に・・・
見える姿は
点になり
やがて
青に吸い込まれる
すべてに
ありがとうが言えたら・・・
「なぜ?」
その問いに答えると
すべて同じ答えにたどり着く
・・・
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