新たな 息吹を信じて
その役割を 終える
もっと もっとと
願っても
時は 無情を刻む
終わりは 始まりであり
始まりは 終わりの 始まりでもある
その 至極当たり前の 真実を
受け止められないでいる・・・
放射状に伸びる 光の帯
万人に等しく 降り注ぐんですね
生ある者が すべてに感謝するとき
未来に 思いをはせるとき・・・
夕陽が 照らし出す 世界を
まっすぐに 見つめる
やがて訪れる 闇の
もっと先にある
明日の光まで
明けない夜は ない
はずだから・・・
はっきりは 見えなくても
そのあかりが 存在する事実と
一瞬に 感謝する
今
去年の 今日も
咲いてた・・・
今年の 春も
咲いてた
そして また
小さな 花をつけた
その事実が いとおしく
尊く感じる
気がつけば
いつも ただ一輪を
見つめている・・・
本当の 姿は
本当の こころは
他にあるのに
ほんのちっぽけな 真実が
すべてであるかのように 演ずる
うそ・・・
それでも わずかな ひかりを
見ていられるなら・・・
過ぎ去った 夏に
思いをはせ
吹き抜ける 風に
今を まかせる
揺れるススキの 穂先を見つめ
己の揺れを かくす・・・
花言葉は,「心が通じる」
雲を 見つめると
月は その表情を隠す
月を 見つめると
雲は 明かりに隠される
共に天空を描くようで
その実 互いを隠し合う
思いを 押さえ
見上げる 者の
心を映し出すような・・・