ありがとう あなたに・・・
そして
わたしにつながる すべての人に
すべての 存在に
海は 空をうつし
鉛色でも
雲が 日差しを
遮っても
寒風が 体を
つき抜けても
その場所へ・・・
山頂だけ照らし出す光
やがて 世界に降り注ぎ
また,その姿を隠す
同じことの繰り返し
時の流れということ・・・
まるで 空まで続くかのように
まっすぐに伸びる倒木
今 見えているところまで
歩いていこう
その先はたどり着けないかもしれない
やがて朽ち果てるかもしれない
転げ落ちるかもしれない
それもまた ・・・
いくら大切でも
飾り物じゃないんだから
久しぶりに
一緒に出かけました
一緒に・・・
願っただけで
訪れる
未来なんて
ないんだな
何も共有しないで
続いていく
絆なんて
ないんだな
傷つかぬよう
朽ち果てぬよう
そっと支える
少しでも はき出せたら・・・
去りゆく 秋に 語りかける
飲み込んだ 言葉を
もう一度 飲み込むために
そこに 向かっている
風が見える場所に
形のない風が その姿を現すように
実態のない過去が 今を癒すように
ありがとう
羽ばたけます
あなたが そこにいるから・・・