「だるま」
手も足も出ないのに
転んではまた起き上がる
描いて
消して
また描く夢のように
永遠は望めないなら
寒さをこらえて
ただじっとして
せめて赤く染まろう
そう言っているのかな
大地と同化すまる前に・・・
見える姿は
点になり
やがて
青に吸い込まれる
すべてに
ありがとうが言えたら・・・
「なぜ?」
その問いに答えると
すべて同じ答えにたどり着く
・・・
繕う言葉も
見せかけの振る舞いも
誠実からではなく
つなぎ止めたい欲と
失うことへの恐れから
生まれたものである
そうであるならば・・・
装う平静は
ほんのわずかな力が加わると
乱れ
つながり
やがて
本当の姿を
映しだし・・・
隠すことを拒む
赤銅色の月が 漆黒の闇と
星空を準備し
輝きを取り戻す月が
小さき空の輝きを隠す
蘇りの月は 自己の存在と引き替えに
闇を増やすのかもしれない
そうであっても
蘇ることを願わずには
いられないのは
弱さなのか
強がりなのか・・・
3年前も同じ空を見上げた記憶とともに
2011.12.11
その先に
何があるかなんて
分からない
その場に立ち止まると
決して分かることはない
ただ
都合のいい安全と
見せかけの平穏は
得られるかもしれない・・・
正しさと
美しさと
事実と
望むことが
一直線に並んだら
迷いはないのかな
本当のことは・・・
知っているけど