眠って見る夢も
覚めてみる夢も
同じ
そんなことがあるんですね
壊れないように
崩れないように
そっと
重なる
結晶
隠す願いを
冷気で固め
姿に現す
その先に
変わらぬ実体があると
信じること
打ち消し
描くこと
正しさと間違い
虚偽と真実
そして
願い
目を開いて
じっと見つめても
見ることができないから
心が欲する世界は
目を閉じて
そこに描くものかもしれない
その 一瞬のために
すべてがある
そう思えること
時を止めて
なお
あまりあるもの・・・
ただじっとしているのは
願いが強いから
少し動けば
とめどなく溢れだしそうで
壊れてしまいそうで・・・
暮れゆく陽に問うてみる
正しさ
やさしさ
思いやり
・・・
包む冷気が答える
願いを「願い」で隠すこと
繰り返し
傾いた陽は
木々の葉を
鮮やかに染めるけど
時の流れは
確実に
色を奪う
やがて来る
落葉を約束するかのように
日も差さないのに
その姿が輝くのは
朽ち果てる前の一瞬を
哀れむ涙で
濡れるから・・・
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